番外編 もう1人の女子部員①

人生の　"半分、親友"

な私達の番外編　4人目の異色な女子部員のお話。

４人目の女子部員はる(仮名)は、

人類をこよなく愛する。

校内全員が友達。

自称恥ずかしがり屋さん。

彼女のエピソードは山ほどあるので、

少しずつ紹介。

私達はみなチャリ族。

はるは、ありと同中、ゆりも同じ方面で下校は大抵一緒。

ただ、はるとの帰り道は好きじゃなかった。

はるは常にトップを走りたがる。

ありゆりはそのすぐ後ろで常にボルテージ最高トーク。

はる、トップは譲ることなく、2人の話に参加したいため

危険な振り返りスタイルで走行。そんな日々が続いた、とある日。

帰宅ラッシュの、車や人通りが多い駅の交差点で事件はおきた。

交差点の中心で、案の定はるが派手に転倒した。

後ろを走るありゆりもドミノ式に派手に転倒。

チャリに乗った学生、渋滞にはまっている運転手、真面目そうなサラリーマンにガン見される。

恥ずかしさと、まきぞえを食らった不本意な有り様に、

言わんこっちゃないとはるを責め立てる。

いつも胸ポケットを筆箱にしていたありの、

大事な消しゴムはついに見つけ出すことができなかった。

はるとは今でも2年に一度連絡を取る。

仲は良好である。

文章　あり

　　　ゆり

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