誰も興味ない ④居場所がなかった編
人生の "半分、親友"
な私達のどこにも居場所がなかったお話。
土曜日の冬練(冬場の練習)
その日は強風で、雪がちらほら。
昼休みになると、部員たちは暖をとるために体育倉庫の中で昼食。
私達はそこから、少ーし離れた
教員の駐車スペースに敷かれたブルーシートに潜り込み昼食。
シートの中は暖かかった。
風が吹くたび、石、そしてカラーコーン、ついには砲丸を使い改良、ベストなランチスペースを確保。
お腹も満たされ、午後の練習まで川の字でひと遊び。
ボルテージは最高潮、荒波のブルーシート。
車のエンジン音にも気づかない。
いつもと違うブルーシートに違和感を感じた先生が車を降りて、中を確認。
お説教のボルテージは最高潮。
それでも私たちは穏やかな気持ち
生きててよかった
私達の居場所は車の居場所になった。
砲丸の片付け、そして再び暖かさを求めて、体育倉庫へ
もちろんそこにも私たちの居場所はなかった。
それからしばらく浜崎あゆみの" A Song for XX "が私達のテーマソングとなった。
文章 あり
ゆり
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