BEST FRIENDS

30代 3人組 stillキラキラLIFE

誰も興味ない ⑮大好き沖縄

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人生の "半分、親友"

な私達の毎年恒例だった沖縄旅行のお話。

 

高校の卒業旅行を皮切りに、

社会人になり離れて暮らすようになっても、ゆりが外国に旅立つまで、毎年旅行にいった。

そして山に行きたいありの意見は、海に行きたいゆりにかき消される。

旅先は決まって、沖縄だ。

いつもお値打ちな9月のタイフーンシーズンに行っていたが、

今まで便が欠航になったことはなく、

現地でひどい天気だったこともない。

そう、ゆりは晴れ女だ。

 

今となっては家族でいろんなところに旅行しているちよだが、

高校で沖縄に行くまで飛行機に乗ったことがなく、

初めての飛行機には、お守りを持参してきた。

そしてそのお守りを両の手で包み、大きな声でお祈りをしていた。

席が隣だったありゆりは他人のふりをするのに全力を注いだ。

 

年頃な同年代の女の子たちは海に行くのにばっちり化粧をして、

穏やかにリラックスした時間を過ごすのであろう。

が、私達は運動部出身。

ゴーグル片手に海に向かう。

 

浅瀬から沖へ等間隔に、はんぺんのように浮かんでいる、

2メートル正方の浮き。

年頃の男女がこのはんぺんの上で日焼けや談笑を楽しむ中、

私達ははんぺん上の2メートルの助走でどれだけ水面を走る事が出来るかを追求。

このはんぺんは浮力で海に浮いているだけなので、とても不安定で、

水面を走るどころか助走の時点でバランスを崩し、倒れてしまう人がほとんどだと思われる。

私達は時間の許す限り挑戦し続けた。

申し訳程度にした化粧は海水に流され、ちよのまゆげはたちまち姿を消し、髪はワカメのように顔にはりついたが、なりふり構わずはんぺんの上を走り続けた。

その結果ありが打ち出した記録、2歩。

勢いよくはんぺんから飛び出し、水面をトントンと蹴ったあと、

一生懸命足を動かしながら海の中に消えていく姿は何ともかっこよく、

この最高記録に、皆が拍手をおくった。


 

ご飯を食べる時間さえ惜しみ、

バナナボートに何度も乗った。

振り落とされたら、水着が脱げるかと思った!と難癖をつけ(ありは一度、実際に水圧でパンツが脱げるアクシデントを経験している。)、

振り落とされずに帰ってきたら、スリルが足らなかった!と文句を言った。

 

もうそんな遊び方は出来ないし、

それぞれに家族が出来てなかなか足が遠のいてしまっているけれど、

もう一度ありゆりちよで行きたいね、沖縄。

 

文章 あり

ゆり

既読 ちよ

 

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