BEST FRIENDS

30代 3人組 stillキラキラLIFE

番外編 もう一人の女子部員②

人生の "半分、親友"

な私達の番外編 4人目の異色な女子部員のお話。その②。

 

 

弾丸温泉旅行は私達にとって沖縄の次に定番化していた旅先で、

格安温泉地へのカニ食べ放題バスツアーによく参加していた。

 

勢いよくバスに乗り込むのだが、

山道が続いてくると軽く全員バス酔い状態になるため、

後半は各々音楽を聴く、眠るなど静かなものだ。

ゆりが、山々の紅葉を素敵だと叫ぶ!

これが現地到着に近づいている合図で、座席周りを片付ける。

 

今回はその温泉地への旅に4人目の女子部員はるも参加した時の話。

 

バス酔いを乗り越え、待ちに待ったカニの食べ放題を終えた満腹の4人は、

お風呂に入ろうといったん部屋に戻った。

準備をすませ、部屋を出たところで、

はるがタオルを忘れたと一人部屋に戻った。

 

少し遅れて、ゆりも当時旅先には肌身離さず持ち歩いていた使い捨てカメラを忘れたことに気づき、はるが数分前に戻った部屋に入った。

 

するとゆりの目に衝撃的な映像が飛び込んできた。

 

ゆりは事態を把握するまでにかなりの時間がかかった。

―ん?忘れ物を取りに行くと言っていたが。

―ん?手に持っているものがそうなのか。

―ん?あれは一体なんだ。

―ん?まさか、あれがこんなところにあるはずがない。

―まさか、まさか、持参してきたのだろうか。

―あれを使っているということはつまり。

 

そう、お察しの通り、はるがう〇〇をするために忘れ物をしたと嘘をつき、

部屋に戻って用を足したのち、なんと持参した消臭スプレーで消臭していたのだ。

 

ありちよはというと、う〇〇するからと宣言してトイレに向かうスタイル。

ゆりは少し環境がかわるとお通じがうまくいかなくなってしまうため、発言する機会は少ないが同じようなスタイル。

 

なのではるの一連の行動には驚きが隠せなかった。

はるはゆりに気づくと慌てて、ありちよには言わないでと言ってきたが、

ゆりは地が悪魔なので、大笑いをしながらありちよに追いつき、早速面白い話をシェア。

 

どちらが多数派で少数派なのか、私達にはわからない。

だがこの後、機嫌を損ねたはるから、

温泉につかっている間中、エチケットについての講習を受けることとなった。

 

楽しい旅の思い出。

 

 

文章 あり

ゆり

既読 ちよ

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