BEST FRIENDS

30代 3人組 stillキラキラLIFE

誰も興味ない ⑥部活中のちよ編 

人生の "半分、親友"

な私達の、部活中のちよのお話。

 

世にも奇妙なちよ

第1位

準備運動、ストレッチを終え、みんながアップを開始するため、動きだす。

その時ちよはきまって、すぐには立ち上がらない。

 

膝っこぞうの毛を指でチクチク抜いているのだ。

 

 

今このタイミングで、しかも人前で(共学)やることなのかなと疑問を抱えながらも、

眉毛のないちよのおでこを前に、言い出せないありとゆり。

気づけばちよは、少し時間をみつければ、ムダ毛を抜いていた。

ちよに、「毛、抜いてないで行くよ!」

という声かけも日課になった。

ある日ちよへの声かけをすると、ちよは毛を抜いていない。抜く毛でもなくなったのかと思い近寄ると、ちよは小さい小石の行列をつくってたとさ。 世にも奇妙なちよの話。チャンチャン。

 

 

よく見かけるちよ

第1位

練習の中には運動場の半周を全力疾走、それを何セットか繰り返す地獄のメニューも存在した。

 

トラック半周→10秒ほど呼吸を整える→再びトラック半周

これを何回も繰り返す。

 

数あるメニューの中でも特にきつい練習のため、互いに励まし合い、絆は深まる。

 

1人走り、また1人走り、そしてちよの番。

ちよが走るときは心から応援する。

 

「ちよ、ファイットー!!ファイトッー!」

 

半周ほどのところまで来たとき、待てよ、様子がおかしいぞ。

 

ちよコースアウト。

 

そのまま全速力で校庭わきにあるトイレに直行。

 

当時ちよはお腹がゆるく、練習真っ最中に走りながらトイレに向かうことが多々あった。

 

トイレのために練習を抜けては、チームの覇気が下がると思い、走り始めてみたものの、やはり我慢できなかったのだろうか?

それともただただ毎回走っている途中で、もよおしてしまうだけなのか?

 

ちよは完全に後者だ。

 

颯爽ときれーにコースアウト、きれーにトイレへ消えていく。

そしてちよは笑顔で帰ってくる。よく見かけるちよの話。チャンチャン。

 

 

文章 あり

   ゆり

既読 ちよ