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ありのお産 帝王切開だけども

昨日のプリキュアが帝王切開の話だったらしく、

「帝王切開はつまずきじゃない。立派なお産よ。」

というフレーズにツイッターがざわついていた。

 

ありはお産を思い出した。

 

ありは息子2人とも帝王切開で出産した。

1人目  我が子はお腹の中で逆回転をはじめ、陣痛から丸2日出て来ず、緊急帝王切開となる。

 

2人目  1人目が帝王切開だったから、自然分娩のリスクを避け、予定帝王切開。

 

ありは、出産の痛みをすでに忘れているが、

ありのお腹にはくっきりと手術の後が残っている。

 

ありは、帝王切開を経験することができた。

決して帝王切開に対し後ろめたさはないが、

欲を言えば、やはり自分も普通分娩してみたかったな、と思うのだ。

 

お股をきる痛みだとか、おトイレに行くのが怖いとか、

そういう昔から聞いていた出産体験話に憧れがあったのかもしれない。

 

 

最後の出産から4年後、

ありは少しだけこの痛みを体験できることとなる。

 

 

今年のゴールデンウイーク初日。

家族でプールにでかけた。

 

休憩所のところに暖かいジャグジーがあり、

ちょいとここひと休みと思ったところで、

あり、転落。

 

お股をジャグジーの角にぶつけ、負傷。

 

痛みに耐えながら帰宅するも、

出血に気づき、姉に付き添われながら救急病院へ。

 

ぶつけた場所が場所だけに、産婦人科に通された。

懐かしの分娩台の上で診療は始まった。

 

ありのお股は圧迫しても出血が止まらず、

ありは圧迫止血されるたびに悲鳴をあげた。

そしてついには縫うこととなり、

局所麻酔でまた悲鳴をあげた。

 

悲鳴をあげる度、ありの左手を姉は強く握ってくれた。

そして、「ゆっくり深呼吸して」と声をかけてくれた。

間違いなく、立会い出産と同じ情景だ。

 

処置後、ありは、おトイレに行くのが怖かった。

2度とお股は縫いたくないな。

 

そして自然分娩を羨ましく感じていたありは、自分の浅はかさにハッとした。

 

どんな出産も、

とにかく大変や。

 

文章 あり

編集 あり ゆり

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