BEST FRIENDS

30代 3人組 stillキラキラLIFE

誰も興味ない ⑫奇跡編

f:id:madabestfriends:20181020115657j:plain

人生の "半分、親友"

な私達が起こした奇跡のお話。

 

クラス替えはいつもドキドキする行事の一つだ。

仲良しの子と同じクラスがいいなとか、

好きな子と同じクラスがいいなとか。

 

そしてこれが私達にとって最後のクラス替え。

 

皆がそれぞれの思いを抱えて新学年を迎える中、ミラクルがおきた。

 

私達が通っていた高校の、クラス替え発表の仕方は少々変わっていて、

担任の先生が新しいクラスを口頭で、あいうえお順に生徒ごとに読み上げていく式。

 

聞き逃したり、聞き間違えたりしたら終わりだ。

そして担任の先生のタイミング次第なので、クラスによって発表に時差が生じる。

 

私達の中で一番初めに新しいクラスを耳にしたのはあり。

早速教室を抜け出しゆりちよの発表はまだか確認しに走った。

 

先生から読み上げられ新しいクラスを知ったちよは、

落ち着いた様子で、窓にしがみついて今か今かと待っていたありに手でサインを送った。

 

同じクラス!親友2人が同じクラス!!

 

最後はゆり。

学年主任が担任のクラスだったゆりは、いつも通りの担任の話の長さにソワソワがマックスだった。

 

窓の外で興奮しているありちよの様子から、

2人が同じクラスになったということは一目瞭然だった。

 

ゆりはうらやましい気持ちでいっぱい。

2人は同じクラスか。いいな。

 

私だけ違うクラスになったら絶望だな。

 

さらにもう1人の女子部員はるも同じクラスだというニュースが飛び込む。

 

さらに悲しい気持ち。

なぜか自分は違うクラスであるに違いないと思ってしまうネガティブなゆり。

 

そして学年主任の担任の先生の話がやっと終わり、クラス発表。

ゆりも同じクラスだった。

 

同じクラス。

親友4人が同じクラス。

 

想像もしていなかった奇跡。

 

間違いなく高校生最後の1年、私達がよりハッピーガールズになった事は言うまでもない。

 

文章 あり

   ゆり

既読 ちよ