ちよの日常 掃除にかける思い
ちよの家はいつ遊びに行ってもモデルルームのようにピカピカだ。
そう、ちよは掃除を怠らない。
片付けをしないと気が休まらないのだ。
例えば食器がシンクに1枚あったら洗い、また1枚出ては洗い。
家族が入浴を済ませると、浴槽はもちろん天井、棚、床、壁を洗い、しっかり水をきる。
そんなちよだが、決して潔癖症なわけではない。
昔のちよは掃除というものから縁遠く、
埃アレルギーのありはちよの部屋に遊びに行くと鼻水が滝のように流れ出た。
積もるティッシュの山はもう見慣れた光景だった。
それに、他の人の家がどんなに汚くても気にならないという。
ちよの掃除したい意欲はどこからきているのか、
ちよの性質から考えてみよう。
ちよは影響されやすいタイプだ。
自分がいいなと思った情報を信じ、それを徹底的に決行する。
だが、他にいい情報が入ればいとも簡単にそちらにシフトする。
たまに数年前とは言っていることが別人のようにガラッとかわることがある。
そしてちよは常に今を生きているので、昔自分が言っていたことや思っていたことを覚えていない。
一度ちよの頭の中で選択された情報は、新たに有効な情報が入るまでは絶対で、
他の人の意見は耳に入らない。
そしてちよはブランド物を好む傾向にある。
それを大事に長い間愛用する。
この2点から、ちよは掃除魔にかわったのだと思われる。
マイホーム=高い買い物→大事にする
家を長い間綺麗に保ちたい=毎日掃除をする
ちよは来年4月から育休より仕事復帰する。
掃除に同じだけの時間を費やすことができなくなったとき、
今度はどんな別人格になるのかと、ありゆりは陰で噂する。
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