BEST FRIENDS

30代 3人組 stillキラキラLIFE

誰も興味ない ⑬大学受験への道編

 

f:id:madabestfriends:20181024165409j:plain

 

 

人生の"半分、親友"

な私達が受験生だった時のお話。

 

奇跡的に高校3年で同じクラスになった、私達。

部活を引退してからも、ずっと一緒におふざけをすることが出来た。

だが、そんな私達に立ちはだかった壁。

 

大学受験

 

夏が過ぎ、文化祭で盛り上がった後

周りは一気に受験モードにかわっていた。

 

ありとゆりは要領がよく、問題なくその波に乗っかる。

何事も楽しむがモットーの私達は、

単語帳をいつも持ち歩き、会話はなるべく英単語をおりまぜるという、

ルー大柴法を取り入れた。

 

ありゆりは語学系志望。

ちよは不明。

 

もちろん常にありゆりの側にいたちよだが、

ちよだけは受験の波に流されなかった。

 

同じクラスになって、ちよがどれだけ勉強してないかを知った。

ちよが授業中先生に当てられる度、

「ちよちゃん答えられるかな。」というありゆりの心配をよそに、

質問にかぶせる速度で、「わかりません。」と言うのだった。

 

 

その頃、

長期戦が苦手なゆりは、大学推薦を貰うことにした。

ゆりは毎日昼ごはんの時間もルー大柴法を用い英単語を勉強した。

ありは自分の時間を削ってはゆりに問題を出し続けた。

ちよはいつも通りゆっくりとトマトを残しながら弁当を食べていた。

 

そんな受験の波に逆らっていたかのように思えたちよが突然、

ゆりが推薦を貰うなら私も欲しいと言い出した。

 

お願いされた先生は渋っていたが、

波に逆らっていたちよが動き出すのなら、と推薦を許可。

 

推薦用紙を前に先生は悩んだ。

 

 そして意を決して、私たちのもとに言いに来た。

「ちよのいいところが思いつかない」

 

 

ひどッ

 

私達3人は思わず口にしたが、待てよ。

 

…… ちよのいいところ……

 

勉強に不真面目だった、ちよ。

 

 

 

ありとゆりがひねりだした、

大好きな親友のいいところ。

受験にとってプラスになるところ。

それは、

 

「…字が綺麗、かな…」

 

先生は首を傾げながらも、

なるほど、とりあえずそれを書くことにすると職員室へ戻っていった。

 

 

その後、ゆりは大学受験を終え、ちよは普通受験へと駒を進めるのだった。

 

 

文章 あり

ゆり

既読 ちよ

英単語センター1800【改訂版】 (東進ブックス 大学受験)

英単語センター1800【改訂版】 (東進ブックス 大学受験)