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30代 3人組 stillキラキラLIFE

ゆりの日常 人間観察

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ゆりは特に人間観察が趣味なわけではないが、

外に出てみると面白味がある人であふれていることに気づく。

 

先日、ゆりの娘通称Leeちゃんが結膜炎のような症状を起こし、

眼科に行った時の話。

 

朝の受付時間前に行ったというのに、待合室はお年寄りであふれていた。

病院あるある。

ゆりとLeeちゃんが順番待ちをしている間も次々とおじいちゃんおばあちゃんが入ってくる。

そんな中、手押し車を押してお友達と入ってきた一人のおばあちゃんに目を奪われた。

 

眉毛が四本あるのだ。

 

白髪交じりの眉毛が目の上に、

そしてもう二本はおでこの真ん中にあってしかも真っ赤だった。

 

ここは眼科と自分に言い聞かせたが、誰か教えてあげてほしいと思った。

 

そして結膜炎のような症状だったLeeちゃんはやっぱり結膜炎だった。

 

 

先日、ゆりが仕事中に腹が減りコンビニへおやつを買いに行った時の話。

 

ゆりのオフィスは繁華街にある。

10時ごろコンビニに入ったゆりがデザートコーナーの前で品定めしていると、

ゆりの後ろを行ったり来たりする男の人に気が付いた。

 

その人のかごの中はすでにパンパン。

なのにまだあっちで手に取りかごに投げ入れ、

こっちで手に取りかごに投げ入れしている。

 

部屋着にスニーカーだったが、部屋着がモコモコで、

身に着けているものからもすぐに夜のお仕事をしている方かなと想像できた。

 

優柔不断なゆりがやっとの思いでおやつを一つに絞りレジに行こうとした時、

あふれんばかりのかごを持ったさっきの男の人がどさっとそのかごをレジに置いた。

 

外国人の店員さんがピッピッしている間も品物を投げ入れていく。

手当たり次第といった具合だ。

 

店員さんは一人しかいないらしく、

ゆりはたった一つのおやつを買うだけなのに、とその様子を眺めていた。

 

かごの中の品物のピッが済むと今度は揚げ物を注文し始めた。

※少し投げやりな口調で声が小さめなので、

一度で聞き取れない外国人の店員さんは、もう一度といった感じで首をかしげると、

男の人はもう一度、全く同じ口調でリピート、だが今度は指差し付き。※

 

※内を何度か繰り返し、やっと揚げ物の注文を終えた男の人は、

今度ドリンク。

 

外国人の店員さんがどの飲み物かわからないまま、

男の人はカップをドリンクのマシンにセットし始めてしまった。

 

品物の量もさることながら※内を何セットか繰り返したために、

私の後ろに二人ほどさらに並んでしまい、

外国人の店員さんは少しパニック。

 

必死でメニューとカップを見比べてどれなのか確認しようとしていた。

その様子に気づいた男の人は、

いつもの調子で、

「ストロベリーッ!」

と投げやりに言った。

 

ただまたも聞き取れなかった店員さんは、マシンにセットされたカップを一生懸命見ていると、メニューを指差し全く同じ口調で

「これッ!このストロベリーッ!」

 

男の人が選んだ飲み物は、ストロベリーフラッペだった。

意外。

 

外国人の店員さんはパニックになりかけてはいたがイライラするそぶりは見せず、

男の人もぶっきらぼうではあるが、何度首を傾げられても言い方は変えず指差しを加え、こちらも戸惑う店員さんに怒ることもなく。

その様子がコントみたいだった。

 

ゆりが徒歩二分のコンビニへおやつを買いに行き

事務所に戻ったてきたのは40分後だった。

 

 

 

文章 ゆり

編集 あり ゆり

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